380万人のフォロワーを持つ「おじいちゃん先生」こと柴崎春通。

Watercolor by Shibasaki 〜 柴崎春通オフィシャルサイト
77歳の今も新たな挑戦を続けるこの水彩画家の原点とは?
農家の長男として生まれ、県大会2位の柔道選手から、公務員試験合格を蹴って芸術の道へ。
40年間の講師経験を経て世界的YouTuberへと至る軌跡には、努力と決断の連続があった。「絵は特別な人のものではない」—そう語る彼の人生哲学に触れてみよう。
「絵を描くことは、日常の中に小さな幸せを見つける旅のようなものです」
— 柴崎春通
🎨 柴崎春通のプロフィール|「おじいちゃん先生」として愛される水彩画家
みなさんは「おじいちゃん先生」として親しまれる柴崎春通(しばさき はるみち)をご存知でしょうか?
1947年8月27日生まれの柴崎先生は、日本を代表する水彩画家であり、教育者、そして世界的に人気のYouTuberです。
「日本のボブ・ロス」とも称される彼の人生は、波乱に満ちたストーリーに溢れています。
柴崎春通の経歴と実績
柴崎春通は千葉県夷隅郡出身で、和光大学人文学部芸術学科を卒業後、40年以上にわたり美術の通信講座で講師を務めました。
日本美術家連盟の会員であり、2001年には文化庁派遣芸術家としてアメリカでも研究を深めています。
現在は全国各地で個展を開催するほか、オンラインでも水彩画の魅力を世界中に発信しています。
YouTube「Watercolor by Shibasaki」の誕生と成功
2017年3月に開設したYouTubeチャンネル「Watercolor by Shibasaki」は、丁寧な解説と温かい人柄が評価され、189万人を超える登録者を集めました。
当初は水彩画技法の紹介が中心でしたが、現在では様々な画材を使った総合的なアート教室へと進化しています。
189万人が魅了される理由
柴崎先生の動画が人気を集める理由は、単なる技術指導ではなく「絵を描く楽しさ」を伝える姿勢にあります。
初心者にも優しく寄り添う教え方と「人生にアートを、心に喜びを!」というメッセージが、視聴者の心を掴んでいるのです。
「おじいちゃん先生」の魅力は、アートを通じて日常の小さな幸せに気づかせてくれることにあります。
👦 柴崎春通の若い頃|水彩画の道を選ぶまでの軌跡
柴崎春通先生は農家の長男として生まれ、その人生選択には多くの葛藤と決断がありました。
千葉県の農家で育った少年時代
1947年、戦後間もない時期に千葉県夷隅郡の米農家に生まれた柴崎先生は、幼い頃から絵を描くことに夢中でした。
小学生の時にはすでに才能を認められ、父親の支えが後の芸術家としての道を支える大きな力となりました。
農村の自然に囲まれた環境で育った経験は、彼の作品における自然への深い愛と理解につながっています。
柔道に打ち込んだ中学時代と県大会での活躍
意外にも、柴崎先生は中学時代に柔道に熱中し、県大会2位という成績を収めました。
この経験で培った集中力や忍耐力が基盤となり、後の水彩画制作にも活かされていると考えられます。
美術部を復活させた高校時代のリーダーシップ
千葉県立大多喜高等学校進学後、休部状態だった美術部を再興するために奔走した柴崎先生。
部員を集め、部長として活動する姿には若き日のリーダーシップが光ります。
高校の美術部顧問である日本画家との出会いが、彼の芸術的視野を広げるきっかけとなりました。
公務員の道を諦め芸術の世界へ飛び込んだ決断
高校卒業後、公務員試験に合格して千葉県庁への就職が決まっていた柴崎先生ですが、彼は芸術への情熱を選びました。
当時の高度経済成長期において、安定した公務員の道を捨てるのは大きな決断でした。
父親の理解と支援があったからこそ、現在の柴崎春通があるのかもしれません。
最終的に東京で美術を学ぶ道を選び、1966年に阿佐ヶ谷美術学園に入学したのです。
📚 柴崎春通の若い頃の修業時代|芸術家としての礎を築く
阿佐ヶ谷美術学園での本格的な絵画の学び
1966年、美術学園入学後すぐに校内コンクールで3位入賞するなど、柴崎先生の才能は早くから開花しました。
ここで絵の基礎を体系的に学び、専門的な指導の価値を実感します。
東京芸術大学一次試験に合格するも進学を断念した経験が、後の「誰もが芸術を楽しめる環境づくり」という教育姿勢につながりました。
和光大学での芸術教育と師匠との出会い
和光大学の自由な教育方針に魅了された柴崎先生は、著名な画家である荻太郎や中根寛に師事し、技術と芸術哲学を学びました。
1970年の卒業後、この時期に培った理念をもとに独自の水彩画スタイルを確立していきます。
40年の講師キャリアが育んだ教育者としての視点
大学卒業後、講談社フェーマススクールズの絵画通信教育講師として40年にわたり活動。
文字と添削だけで技術を伝える経験が、現在のYouTube活動での分かりやすい説明方法に活かされています。
丁寧な指導と生徒に寄り添う姿勢が、「おじいちゃん先生」としての人気の基盤となりました。
2001年アメリカ留学で広がった芸術的視野
文化庁派遣芸術家としてニューヨークで水彩画を研究した経験は、彼の視野を大きく広げました。
異文化体験を通じて自身の芸術観を見つめ直すきっかけとなり、後の国際的活動の礎となったのです。
🖼️ 柴崎春通の作品の魅力と特徴|透明水彩から多彩な表現へ
Harumichi Shibasaki/柴崎 春通 (@shiba_watercolor)
柴崎春通の代表作品と制作スタイル
柴崎先生の作品は透明感ある水彩画の色彩と繊細なタッチが特徴です。
自然風景や猫など、日常の瞬間を温かく切り取った表現が魅力的です。
初期は透明水彩に特化していましたが、近年ではアートクレヨンなど多様な画材で表現の幅を広げています。
特に2025年の福岡個展では、甲冑を身にまとった騎士の肖像画が話題となりました。
水彩画作品の価格帯とコレクション価値
柴崎先生の作品は知名度と芸術性から年々市場価値が高まり、個展での原画は30万円以上することも珍しくありません。
作品の魅力は温かい色彩感と、日常の一瞬を切り取る構図の妙にあります。
YouTubeで制作過程を見られることも魅力の一つです。
ジクレー版画から原画まで|作品の種類と価格相場
オリジナル原画だけでなく、「愛」シリーズなどのエディション付きジクレー版画も66,000円(2023年時点)で販売されています。
個展会場では限定グッズや作品集なども販売され、多くの人がアートを身近に感じられる機会を提供しています。
国内外で評価される芸術性とその理由
「日本のボブ・ロス」として海外でも高い評価を受ける柴崎先生。
技術的完成度と「日常の美しさへの気づき」というメッセージ性が、国境を超えて多くの人々の心を動かしています。
📺 柴崎春通のメディア活動|NHKからYouTubeまで活躍の場を広げる
NHK教育番組「3か月でマスターする絵を描く」の講師として
2025年4月から放送予定のNHK Eテレ番組で講師を務める柴崎先生。
初心者でも段階的に水彩画技術を向上できる内容で、各回で「夕日の風景」「立体感あるリンゴ」など異なるテーマを扱います。
この出演は彼の教育者としての能力が公共放送でも認められた証です。
興味がある人は是非こちらのサイトから→3か月でマスターする絵を描く – NHK
YouTubeチャンネルが170万人超の人気を集める秘密
2017年開設のYouTubeチャンネルは175万人以上の登録者を誇ります。
単なる技法解説ではなく、柴崎先生の温かい人柄と「絵を描く喜び」を伝える姿勢、視聴者との対話重視、初心者でも取り組みやすい段階的な内容構成が人気の秘密です。
SNSでの活動と380万人のフォロワーとの交流
様々なSNSプラットフォームでも活発に活動し、380万人ものフォロワーを持つインフルエンサーに。
作品制作過程や日常のひとコマ、視聴者との交流を大切にし、デジタル時代の芸術家として大きな影響力を持っています。
「日本のボブ・ロス」と称される国際的な評価
穏やかな語り口と独自の教育スタイルで「日本のボブ・ロス」と称される柴崎先生。
その親しみやすさと高い芸術性が日本文化の素晴らしさを世界に伝えています。
🌟 2025年最新情報|柴崎春通の今とこれから
2025年福岡個展「柴崎春通 絵画展 2025」の見どころ
2025年1月、福岡市で開催された個展は大盛況。
新作と代表作が展示され、期間中は毎日ギャラリーに在廊して来場者と交流しました。
YouTube視聴者にとって「おじいちゃん先生」と実際に対面できる貴重な機会となりました。
新たな挑戦|アートクレヨン作品の初披露
この個展で話題となったのが、銀色の甲冑を描いたアートクレヨン作品。
水彩画の名手が新たな画材に挑戦する姿は、77歳の今も学び続ける柴崎先生の「学びに年齢は関係ない」という哲学の体現です。
オンラインサロン「ShibARTS」での活動内容
「ShibARTS」では、YouTubeでは伝えきれない専門的技術や質疑応答、ライブ配信など密度の高い芸術教育を提供。
会員限定の作品制作過程や対話セッションなど、双方向コミュニケーションを大切にしています。
柴崎春通から学ぶ芸術と人生哲学
柴崎先生の活動からは、「アートは特別な人のものではなく、誰もが楽しめるもの」「日常に小さな美しさを見つける目を持つことの大切さ」「年齢に関わらず挑戦する勇気」など、芸術を超えた人生の智慧を学ぶことができます。
📝 まとめ|柴崎春通の若い頃の経験が築いた「おじいちゃん先生」の魅力
柴崎春通先生の「おじいちゃん先生」としての魅力は、若い頃の様々な経験から育まれました。農家で育った自然への理解、柔道で培った精神力、美術部復活で示したリーダーシップ、芸術の道を選んだ決断力、阿佐ヶ谷美術学園での挫折と学び、和光大学での師匠との出会い、40年の講師経験、そしてアメリカ留学での視野拡大—これらすべてが現在の彼を形作っています。
彼の繊細な作品と分かりやすい指導法、「誰もが芸術を楽しめる」という哲学はこれらの経験から生まれました。YouTubeやNHK、個展やオンラインサロンなど様々な場で活躍する柴崎先生の原動力は「絵を描く楽しさを伝えたい」という変わらぬ想いです。
柴崎春通先生の物語は「好きなことを諦めない勇気」「学び続ける姿勢」「伝えることの喜び」を教えてくれます。77歳を超えた今も新たな挑戦を続ける姿は、年齢を問わず多くの人の希望となっています。「おじいちゃん先生」の人生はまさに、一枚の美しい水彩画のようです。
「絵を描くことは、心の旅。その旅に年齢は関係ありません。今日が人生で一番若い日なのです。」 — 柴崎春通