言いたいことが言えないあなたへ。セルフアドボカシーはいつから始めるべき?実践方法を当事者が解説

障害と生きづらさ

こんなお悩みありませんか?

  • 自分の気持ちや困りごとを周りの人に理解してもらえない
  • セルフアドボカシーって言葉は聞いたことあるけど、いつから始めたらいいか分からない
  • 障害のある自分でも、きちんと意見を言えるようになりたい

この記事で分かること

✅ セルフアドボカシーの基本的な意味と重要性
✅ セルフアドボカシーをいつから始めるべきか
✅ 実際に始めるための具体的なステップと体験談

「初めてこのブログをお読みの方は、
**[【はじめまして】福祉のプロ×当事者が始める理由]**
で運営者の詳しいプロフィールと、なぜこのブログを始めたのかをご紹介しています。」

この記事を書いている人

バッキー
バッキー

福祉の専門職(社会福祉士・精神保健福祉士)で、発達障害の当事者でもあるバッキーが、専門知識と実体験の両方からセルフアドボカシー について分かりやすく解説します。

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    1. こんなお悩みありませんか?
    2. この記事で分かること
    3. この記事を書いている人
  1. 1. 【基本編】セルフアドボカシーとは?中学生でも分かる基礎知識
    1. 簡単に言うと、セルフアドボカシーとは「自分で自分を守る力」です
    2. なぜこの力が必要なの?
    3. 誰が身につけるべきなの?
  2. 2. 【詳細編】セルフアドボカシーをいつから始める?具体的な手順
    1. ⏰ 答え:「今すぐ」始められます!
    2. 年代別おすすめスタート時期
    3. 実践のステップ
      1. ステップ1:自分を知る
      2. ステップ2:伝える練習をする
      3. ステップ3:実際の場面で使ってみる
    4. 💡ワンポイント解説
  3. 3. 【体験談】実際に実践してみた体験
    1. 🌟当事者としての体験
      1. 障害者手帳取得後:いつから意識し始めたか
      2. 社会人になってから:職場での実践
    2. 🌟支援者としての視点
      1. 現場でよく見る事例
      2. 利用者さんが躓きやすいポイント
      3. スムーズに進めるコツ
  4. 4. 【注意点・デメリット】知っておくべきこと
    1. ⚠️ 注意点
      1. すべての場面で主張する必要はない
      2. 相手の理解が得られないこともある
      3. 感情的になりすぎないよう注意
    2. よくある勘違い
    3. デメリット・制限事項
  5. 5. 【まとめ】セルフアドボカシーを今日から始める3つのポイント
    1. 🚀 実践ロードマップ
    2. 📈 継続的成長のサイクル
    3. 1. 「いつから」ではなく「今から」始める
    4. 2. 完璧を求めず、小さな一歩から
    5. 3. 支援者や仲間と一緒に学ぶ
  6. 💬最後に
    1. あなたの体験も教えてください!

1. 【基本編】セルフアドボカシーとは?中学生でも分かる基礎知識

簡単に言うと、セルフアドボカシーとは「自分で自分を守る力」です

セルフアドボカシーとは、自分の権利や意見を自分自身で主張する能力のことです。

「アドボカシー(advocacy)」は「代弁・擁護」という意味で、「セルフ(self)」がつくことで「自分で自分を代弁する」ことを表しています。

📌 具体的には以下のような力を指します:

  • 自分の気持ちや困りごとを言葉で説明する力
  • 必要な支援やサービスを自分から求める力
  • 嫌なことに対して「NO」と言える力
  • 自分の権利について理解し、それを主張する力

なぜこの力が必要なの?

障害のある人は、これまで「支援される側」として扱われることが多く、自分の意見を言う機会が少ない環境にありました。

しかし、「自分のことは自分が一番よく分かっている」 という当たり前の事実に基づき、自分らしく生きるためには自分の意見を伝える力が不可欠です。

誰が身につけるべきなの?

  • 障害のある子どもから大人まで、すべての人
  • 障害の種類や程度に関係なく、誰でも習得可能
  • 知的障害の方でも、その人なりの方法で身につけることができる

2. 【詳細編】セルフアドボカシーをいつから始める?具体的な手順

⏰ 答え:「今すぐ」始められます!

セルフアドボカシーは 「いつから始める」というよりも「今この瞬間から」 実践できるものです。

年代別おすすめスタート時期

年代始めるタイミング具体的な取り組み
幼児期(3-6歳)「好き・嫌い」を表現できるようになったら「いや」「だめ」を言う練習
学童期(6-12歳)学校生活で困りごとが出てきたら先生に「分からない」と伝える
中高生(12-18歳)進路について考え始める時期将来の希望を具体的に話す
成人期(18歳以降)いつでも職場や地域で自分の意見を伝える

実践のステップ

ステップ1:自分を知る

  • 自分の障害特性を理解する
  • 得意なこと・苦手なことを整理する
  • 必要な支援を具体的に考える

ステップ2:伝える練習をする

  • 家族や友人など、安心できる人から始める
  • 「私は○○が苦手なので、△△の方法でお願いします」のような具体的な表現を使う
  • ロールプレイで練習する

ステップ3:実際の場面で使ってみる

  • 学校や職場で小さなことから始める
  • 「もう少しゆっくり説明してもらえますか?」など、シンプルな表現から
  • うまくいかなくても諦めず、次の機会を待つ

💡ワンポイント解説

専門職として気づいたポイント: セルフアドボカシーは「完璧に主張すること」ではありません。「自分の気持ちを少しでも相手に伝えようとする」その姿勢こそが重要です。
当事者として感じたこと: 最初は勇気がいりますが、一度伝えることができると「あ、こんなに楽になるんだ」という実感が得られます。


3. 【体験談】実際に実践してみた体験

🌟当事者としての体験

障害者手帳取得後:いつから意識し始めたか

私がセルフアドボカシーを意識し始めたのは、社会に出てから「どうして自分は周りの人と同じようにできないんだろう」と悩み続け、最終的に「社会不適合者」だと感じて会社を退職し障害者手帳を取得した後でした。

きっかけとなった出来事:

手帳を取得した後就職について相談を受けていた時、担当医から⇩

担当医
担当医

「あなたの困りごとを具体的に周りに伝えることが大切です」

今までは「迷惑をかけてはいけない」と我慢していましたが、新しく働き始めた職場で初めて上司に伝えました

バッキー
バッキー

「発達障害の特性で、複数の作業を同時に進めることが困難です。一つずつ優先順位を教えてもらえますか?」

     

           結果:

上司
上司

「そうなんですね。わかりました」

と上司は作業の進め方を一緒に工夫してくれるようになりました。手帳を取得してから、自分の特性を「欠点」ではなく「個性として伝えるべきこと」だと考えられるようになったんです。

【関連記事】障害者手帳を取得した体験談はこちらで詳しく書いています:
→ 【実体験】発達障害で障害者手帳を取得した理由とメリット5つ

社会人になってから:職場での実践

就職してからは、「いつから自分らしく働けるか」が大きな課題でした。

入社3ヶ月目に、上司との面談で「感覚過敏があるため、大きな音のする場所での作業が困難です。可能であれば静かな環境で作業させてもらえませんか?」と具体的に伝えました。

良かったこと:

  • 集中できる環境で働けるようになった
  • ストレスが大幅に減った
  • 仕事の成果も向上した

関連記事】感覚過敏についての詳しく説明しています。興味のある方はこちらもご覧ください
【感覚過敏】あなたは大丈夫?🔍感覚過敏の簡単チェック方法と対処法を当事者が解説

🌟支援者としての視点

現場でよく見る事例

支援の現場では「いつからセルフアドボカシーを教えるべきか」という質問をよく受けます。

印象的だった事例:
知的障害のある中学生が、特別支援学校で「僕は絵を描くのが好きです。将来は絵に関わる仕事がしたいです」とはっきり意見を言った場面を見ました。

利用者さんが躓きやすいポイント

  • 「わがままを言ってはいけない」という思い込み
  • 具体的に何を伝えたらいいか分からない
  • 相手の反応を恐れてしまう

スムーズに進めるコツ

  • 小さな成功体験を積み重ねる
  • 「正解」を求めすぎない
  • 支援者が見守りながら練習の機会を作る

4. 【注意点・デメリット】知っておくべきこと

⚠️ 注意点

すべての場面で主張する必要はない

セルフアドボカシーは「いつでも何でも主張すること」ではありません。時と場合を考えることも大切です。

相手の理解が得られないこともある

残念ながら、障害への理解がない相手もいます。そんな時は無理をせず、理解してくれる人や機関に相談しましょう。理解されないこと、これが本当に辛いです。

感情的になりすぎないよう注意

自分の気持ちを伝えることは大切ですが、感情的になりすぎると相手に伝わりにくくなります。

よくある勘違い

「セルフアドボカシー = 強く主張すること」
正しくは:「自分の気持ちを適切に伝えること」

「一人で全部やらなければいけない」
正しくは:「必要に応じて人の助けを借りてもOK」

デメリット・制限事項

  • 身につけるまでに時間がかかることがある
  • 周囲の理解や協力が必要
  • 場面によっては使いにくいことがある

5. 【まとめ】セルフアドボカシーを今日から始める3つのポイント

🚀 実践ロードマップ

今日から始める3ステップ

【ステップ1】
🕐 「いつから」→「今から」
├─ 完璧なタイミングは存在しない
├─ 小さな実践から始める  
└─ 継続が力になる

【ステップ2】  
🎯 完璧主義を手放す
├─ うまく言えなくても大丈夫
├─ 相手に理解されなくても価値がある
└─ 伝えようとしたことが重要

【ステップ3】
🤝 仲間と一緒に成長
├─ 家族・友人のサポート
├─ 支援者との連携
└─ 当事者同士の支え合い

📈 継続的成長のサイクル

実践 → 振り返り → 改善 → 実践
  ↑                    ↓
  └── 仲間と支え合い ←──┘

1. 「いつから」ではなく「今から」始める

セルフアドボカシーに「早すぎる」「遅すぎる」はありません。今この瞬間から、小さなことでも自分の気持ちを伝える練習を始めてみましょう。

2. 完璧を求めず、小さな一歩から

「うまく言えなくても大丈夫」「相手に理解されなくても、伝えようとしたことが大切」という気持ちで取り組みましょう。

3. 支援者や仲間と一緒に学ぶ

一人で頑張る必要はありません。家族、友人、支援者、当事者同士で支え合いながら、セルフアドボカシーの力を育てていきましょう。


💬最後に

この記事が「セルフアドボカシー いつから始めたらいいのか分からない」という方の参考になれば嬉しいです。

あなたの体験も教えてください!

  • 実際にセルフアドボカシーを実践された体験談
  • 「こんなことで困っている」というお悩み
  • 「この部分をもっと詳しく知りたい」というリクエスト

コメントやメッセージでお聞かせください😊 一緒に「生きやすさ」を見つけていきましょう!

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