見えない障害の例を知って理解を深めよう!当事者が語る実態と支援のポイント

障害と生きづらさ

こんなお悩みありませんか?

  • 「障害者」と聞くと車椅子や白杖を思い浮かべるけど、他にどんな障害があるの?
  • 見た目では分からない障害について詳しく知りたい
  • 身近にいるかもしれない「見えない障害」の人をどう理解し、サポートしたらいい?
  • 自分も見えない障害があるけど、周りに理解してもらえずつらい

この記事で分かること

✅ 見えない障害の具体例と特徴
✅ 当事者が抱える日常の困りごと
✅ 周囲ができる理解とサポートの方法
✅ 見えない障害への社会の理解を深めるポイント

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この記事を書いている人

バッキー
バッキー

福祉の専門職(社会福祉士・精神保健福祉士)で、発達障害の当事者でもあるバッキーが、専門知識と実体験の両方から「見えない障害」について分かりやすく解説します。

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1.【基本編】見えない障害とは?中学生でも分かる基礎知識

見えない障害とは

簡単に言うと、「外見からは分からないけれど、日常生活で様々な困りごとを抱える障害」です。

見えない障害は、身体的な特徴や外見からはその障害があることが分からない障害のことを指します。

なぜ「見えない障害」という言葉があるの?

多くの人は「障害者」と聞くと、車椅子を使っている人や白杖を持った視覚障害の方を思い浮かべがちです。
しかし実際には、外見では分からない障害を持つ人の方が圧倒的に多いのが現実です。

誰にでも起こりうる障害です

見えない障害は先天性のものもあれば、病気や事故などで後天的に発症するものもあります。
年齢や性別に関係なく、誰にでも起こりうる障害なのです。


2.【詳細編】見えない障害の具体例

障害の分類障害名主な症状・困りごと
🧠 精神・発達障害発達障害(ADHD、ASD、学習障害)・集中力が続かない、忘れっぽい
・コミュニケーションが苦手
・感覚過敏(音、光、触覚に敏感)
うつ病・双極性障害・気分の落ち込みが激しい
・朝起きるのが困難
・疲れやすく、やる気が出ない
統合失調症・幻覚や妄想がある
・集中力や記憶力の低下
・社会生活に支障をきたす
🫀 内部障害心疾患・階段の上り下りがきつい
・疲れやすい
・運動制限がある
・突然の発作が起こることがある
腎臓病(人工透析など)・定期的な通院が必要
・水分制限がある
・疲労感が強い
がん・化学療法による副作用
・免疫力の低下
・見た目は元気でも体調不良
👁️ 感覚障害難聴・聴覚障害・補聴器をしていても完全には聞こえない
・口話や手話でのコミュニケーション
・騒音の中での会話が困難
弱視・視覚障害・近くは見えるが遠くが見えにくい
・明暗の変化に時間がかかる
・小さな文字が読みにくい
🤕 その他高次脳機能障害・記憶力や注意力の低下
・言葉がうまく出てこない
・感情のコントロールが難しい
慢性疲労症候群・強い疲労感が続く
・日常生活に支障をきたす
・休息しても改善しない
てんかん・突然の発作(けいれん・意識消失)
・発作後の疲労感や混乱
・薬の服用が必要

💡ワンポイント解説

見えない障害の特徴として「波がある」ことが挙げられます。
調子の良い日と悪い日の差が激しく、昨日はできたことが今日はできないということが頻繁にあります。これが周囲に理解されにくい要因の一つです。


3.【体験談】実際の体験・関わった経験

🌟当事者としての体験

発達障害(ADHD・ASD)の私の日常

会議中に上司が話している途中で、エアコンの音や隣の席の人のペンの音が気になってしまい、話の内容が全く頭に入らなくなりました。
メモを取ろうとしても手が震えて字が書けず、会議後に「ちゃんと聞いてた?やる気がないように見える」と言われてしまいました。一生懸命聞こうとしていたのに、感覚過敏のせいで集中できないことを理解してもらえませんでした。

職場での困りごと

  • 会議中の雑音で集中できず、内容が頭に入らない
  • 急な予定変更でパニックになってしまう
  • 「頑張れば できる」「気持ちの問題」と言われることがつらい

「もっと早く知りたかった!」と思ったポイント

  • ヘルプマークや障害者手帳の存在
  • 合理的配慮を求める権利があること
  • 同じような悩みを持つ仲間がたくさんいること

感覚過敏についての詳しく説明しています。興味のある方はこちらもご覧ください
【感覚過敏】あなたは大丈夫?🔍感覚過敏の簡単チェック方法と対処法を当事者が解説

🌟支援者としての視点

現場でよく見る事例

  • 内部障害のある方が「見た目は元気そう」と言われ、理解されずに苦しんでいる
  • 精神障害のある方が症状の波により、周囲から「やる気がない」と誤解される
  • 発達障害の子どもが「しつけができていない」と保護者が責められる

利用者さんが躓きやすいポイント

  • 自分の障害について説明するのが難しい
  • 周囲に「甘え」と思われることへの恐れ
  • 支援を求めることへの罪悪感

スムーズに進めるコツ

  • まず当事者の話をじっくり聞く
  • 「見えない部分」への想像力を持つ
  • 一人ひとり異なることを理解する
  • 緊急時の対応方法を事前に確認しておく

💡緊急時の対応例

心疾患の発作時の対応

🏢 職場や学校など(顔見知りの場合)

  • 事前に本人から「発作時はカバンの薬を飲みます」と聞いている場合は薬の服用をサポート

🚶 外出先で初対面の方が倒れた場合

  • 「大丈夫ですか?薬は持っていますか?」と声をかける
  • 本人が「カバンに薬がある」と言った場合は取り出しをお手伝い

🚨 共通の対応

  • 安静にできる場所への移動をサポート
  • 症状が改善しない、意識がない場合は迷わず救急車を要請

てんかん発作時

  • 周囲の危険物を取り除き、安全を確保
  • 無理に体を押さえつけない
  • 発作後は静かに回復を待つ
  • 初回発作や長時間続く場合は救急車を要請

4.【注意点・よくある誤解】知っておくべきこと

よくある誤解と正しい理解

❌ よくある誤解⭕ 正しい理解
「見た目は普通だから大丈夫でしょ」外見と障害の程度は比例しません
「怠けているだけ」本人は人一倍努力しています
「気の持ちよう」「頑張れば治る」障害は医学的な状態で、気持ちだけでは解決しません
「みんな大変なんだから」一人ひとり抱える困りごとは違います
「若いから元気でしょ」年齢と障害の有無は関係ありません

注意すべき言動

  • 「見た目は元気そうなのに」
  • 「もっと頑張れば」
  • 「みんな大変なんだから」
  • 「甘えている」

理解のポイント

  • 障害は多様で、一人ひとり異なる
  • 調子に波があることを理解する
  • 本人の感じ方を尊重する
  • 「できること」と「できないこと」の両方がある

5.【まとめ】今日から実践できる3つのポイント

1. 👀 「見た目で判断しない」意識を持つ

電車の優先席に座っている若い人、エレベーターを使う人など、外見だけで判断せず、見えない困りごとがあるかもしれないという想像力を持ちましょう。

2. 🤝 「どんなサポートが必要か」を事前に確認する

「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけ、本人が必要としている具体的な支援を聞きましょう。
特に心疾患やてんかんなど、緊急時の対応が必要な場合は、事前に「もしもの時はどうすればいいですか?」「薬の場所や飲み方を教えてください」と確認しておくことが大切です。

3. 📚 正しい知識を身につけ、周囲に伝える

見えない障害について学び、家族や友人、職場の人にも伝えていきましょう。一人ひとりの理解が社会全体の理解につながります。


💬最後に

この記事が「見えない障害について知りたい」「身近な人を理解したい」という方の参考になれば嬉しいです。

見えない障害を持つ人は、日々様々な困りごとを抱えながらも、周囲の理解とサポートがあることで、その人らしく生活することができます。

あなたの体験も教えてください!

  • 見えない障害について感じたこと
  • 「こんな配慮があって助かった」という体験
  • 「この部分をもっと詳しく知りたい」というリクエスト

コメントやメッセージでお聞かせください😊 一緒に「みんなが生きやすい社会」を作っていきましょう!


参考文献・リンク


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